【枕草子 156段】に陰陽寮の漏刻鐘楼の外階段を登るのを清少納言が見上げている記述があります。 『若き人々二十人ばかり、そなたに行きて、階より高き屋に登りたるを、これより見上ぐれば、ある限り薄鈍色の裳、唐衣、同じ色のひとえがさね、紅の袴を着て登りたるは、いと天女などこそえ言ふまじけれど、空よりおりたるにやと見ゆる。』
ニューデリーの中心地コンノート・プレイスからSANSAD MG.を数百メータさがった所この遺跡はあります。「地球の歩き方」にも紹介されていますが、95年版の地図に示してある場所は間違っており、もう一区画コンノート・プレスの方に近い区画にあります。インドに行くことがあれば寄ってみることをお薦めします。
この遺跡はジャイブルの王でもあった天文学者ジャイ・スィンがインド国内に数ヶ所建てた天文観測施設の一つである。大きな日時計や天体の位置を観測する装置からなる。写真の中央にある天に向かって登る階段は巨大な日時計の一部である。階段の一番先の部分が下にある半球形の測定機に影を落とす仕掛けとなっている。