************************************************************************** 日食経路プログラム EmapWin.exe ドキュメント **************************************************************************                    EmapWin Ver. 1.30 2011.10.08                       Copyright (C) 2000-2011  竹迫                       takesako@mrj.biglobe.ne.jp                         http://www.kotenmon.com                     1.概要 EmapWinはベッセッル要素を基に日食の経路を地球儀上に表示するDOSソフトウエア EMAPをWindowsに移植したソフトウエアです。大きく次の3つの機能があります。 @日食図描画機能  地図上に皆既中央線、南北皆既限界線、日出日没限界線、日出日没時の食最大線、 南北日食限界線等を、時間の経過に沿って描きます。またアジア及びヨ−ロッパに ついては古天文用に地図を拡大し表示するモ−ドを用意しました。その他、サロス 番号、最大食時間場所、半影及び本影接触開始終了時刻等のパラメータも表示します。 A日食中心帯描画機能  一般の地図上に簡単に皆既線が引けるように、経度をパラメータとした皆既の北 限、中央、南限を計算表示します。 B局所情報表示  特定の場所での日食開始終了時刻及び最大食の時間、食分、高度、方角等その進 行状況を表示出来ます。 C特定の場所での全天図表示:  特定の場所での日食状況表示の後に、その地点が皆既日食帯或いは金環日食帯の 中にある場合には、全天ボタンを押すと、惑星恒星を含む全天図を表示します。 なお、このプログラムはあらかじめ計算されたベッセル要素をもとに計算しますが、 ファイルサイズの関係で本リリースでは1951年から2200年迄の全日食及び 古代の有名な日食のベッセル要素のみを提供します。尚、提供した古代日食の内容 はECLIPSE.CAT を参照下さい。また古代日食の計算は使用軌道要素、デルタTの値 等で多分に違ってきますのでEMAPでの結果が当然ながら絶対のものではありま せん。 ベッセル要素はBC3000年からAD3000年までの計算しています。 EmapWinの地図デ−タ及び地球儀への表示は若浦 力(PFB02336)さん作成 GMAPプログラムのソ−スをほとんどそのまま使用させていただいています。 このプログラムは一般に入手可能な軌道要素及び計算方法にてどの程度の日食計算 結果が得られるかを示すものでもあります。このプログラムが日食に関心のある人 の御参考になれば幸いと思います。 1.1 プログラム作成環境とマシン動作環境  1)作成環境   ハード:DELL DIMENSION 3200   ソフト:Microsoft Visual Studio 2008 C++   OS :Windows7 32bit版   評価済OS: Windows7 32bit/64bit版, Windows2000 1.2 EmapWin1.21版からの改善点  1)近年のDelta Tの修正    Delta Tについては2000年当時より大きく変化の度合いが    減少していますので、それに合わせ修正しました。  2)Google Map及びGoogle Earthへのデータフォーマットサポート    Google Map及びGoogle EarthへインポートできるXMLフォーマット    をサポートしました。参考に2012年5月のデータをサンプルとして    添付しています。(201205_sample.kml)   ベッセル要素については1.21版と同一です。 2.リリースファイル内容および使用方法 2.1 通常(emapwin_jpn_1.30.zip)リリースの場合。 emapwin_jpn_1.30.zipを起動させたいディレクトリで解凍してください。 以下のファイルができます。 1) readme.txt 注意事項を書いたファイル 2) emapwin.exe 実行ファイル プログラム本体 3) emap.doc 本ドキュメントファイル 4) eclipse.cat 本リリースでサポートする古代日食についての説明 5) ec****.PRN 日食の時代別ベッセル要素 6) echead.prn 「Google Map & Earth」フォーマットでのヘッダファイル 7) location.new 都市情報ファイル 注意: .exeファイルと.prn及び.newファイルは同じディレクトリに置いて下さい。 2.2 詳細地図表示  emapwin_jpn_1.20よりは地図機能を強化しています。データとして以下のファイル  が必要です。上記HPよりダウンロードしてください。 1)河川データ  river.zip(3068kBytes) 2)海岸線データ coast.zip(4388kBytes) 3)国境線データ boundary.zip(470kBytes) 3.起動および使用方法 3.1 起動方法   empwin.exeをエクスプローラ上でダブルクリックしてください。 3.2 パラメータ設定 1)表示モードメニュー   @日食経路描画範囲:以下のモードが選択できます。          ・地球儀上に日食線を表示します。 ・アジアの拡大地図上に日食線を表示します。 ・ヨーロッパの拡大地図です。 ・任意の位置の拡大地図を表示します。    経度:中心の経度(-180から+180度)を入力して下さい。 緯度:中心の緯度(-90 から +90度)を入力して下さい。 倍率:拡大率を入力して下さい。MAG=1 がアジアの拡大率   と同じです。 例えば日本を中心に表示させたい場合は 経度=135、緯度=35、倍率=2を入力下さい。 なお表示部分を拡大しているだけですので表示時間は地球儀全 体を描いた場合と変わりません。    オプション:      ・経度緯度線表示         この項目を選択すると、経度及び緯度線が表示されます。         経度は15度間隔緯度は10度間隔です。      ・描画速度(分):日食線を描画する時間間隔を設定します。         日食線は点で表示しています。      ・ファイル出力         「Google Map & Earth」フォーマットで日食経路をファイル出力します。          ファイル名は"YYYYMM.LLM"です。          記録間隔は「Google Map」で最適化しています。      ・デルタT調整         入力した値で使用するデルタTの値が調整されます。値は秒です。   A経度をパラメータとした皆既北限、中央、南限の計算    表示したい部分の経度(西経が+)及び表示ステップ(度)を入力下さい。    入力経度から13区間の、皆既北限、中央、南限を計算します。    ただし、特殊な日食には対応していません。特殊な日食とは例えば、極地での皆    既日食のように同じ経度に2箇所の皆既中央点があるような日食や、皆既中央線    の無い日食。北限あるいは南限だけが計算不能の場合は経度が100度と表示さ    れる場合もあります。   B特定の場所での日食状況表示:    あらかじめいくつかの地点が登録されていますので、登録されている場所で良い    場合にはその地点をメニューで選択。登録されていない場所の場合には”入力”    を選び緯度経度を入力下さい。尚、東経が+、西経が−、及び北緯が+、南緯が    −です。 太陽高度(SAN ALT)がマイナスの場合には見えません。    各地での日食開始、最大、終了時の方向及び高度の概略と、最大食時点での    太陽の欠け具合が表示されます。    なおPmは太陽の中心から北極方向の線から左回りに測った太陽の中心から月の中    心を結ぶ線迄の角度です。Zは天頂から太陽の中心を結ぶ線と、太陽の中心から    月の中心を結ぶ線迄の角度です。Azは北から時計回りに測った太陽の方角です。   C特定の場所での全天図表示:    特定の場所での日食状況表示の後に、その地点が皆既日食帯或いは金環日食帯の    中にある場合には、全天ボタンを押すと、、惑星恒星を含む全天図を表示します。 2)検索モードメニュー   @全ての日食:  フィルタをかけずに全ての日食を表示します。   A日食タイプ選択 : 選択した日食タイプでフィルターをかけます。          各日食のタイプの日本語名(英語名)は以下です。          1.部分日食(Partial Eclipse)          2.皆既日食(Central Total Eclipse)          3.金環日食(Central Annular Eclipse)          4.金環・皆既日食(Annular-Total Eclipse)          5.中央線の無い皆既日食(Non Central-Total Eclipse)          6.中央線の無い金環日食(Non Central-Annular Eclipse)   A観測地と食分選択 : 観測地と食分でフィルターをかけます。          まず食分と観測地を入力下さい。観測地の食分及び太陽高          度が地球儀右下に表示されます。太陽高度は多めに−15°ま          で許容していますので詳しい状況は”各地の食状況”表示にて          見て下さい。   Bサロス番号 : サロス番号でフィルターをかけます。          サロス番号を入力下さい。次に入力した年月から400年先ま          での間で最初にサロス番号が同じ日食を表示します。 3.3 年代設定メニュー   @年 :表示したい日食の起きた年を入力下さい。       紀元前の年代については古天文学(天文年代学)では年代の連続性が       取れるようにBC1年を0年としそれ以前もBC.N年を−(N−1)       年と表示します。これで例えばAD10年からBC10年(−9年)ま       で何年あるかとかは、10−(−9)=19で計算できます。       例えばBC100年は”−99”を入力下さい。   A月 :表示したい日食の起きた月を入力下さい。       尚、入力した年月に日食が無い場合は、入力した年月を越えて最近の日食       が表示されます。また2000年7月の様に同じ月に2回の日食がある場       合、月の後半にある日食を見る為には7.5とか小数点以下を付けて入力下       さい。 3.4 ツールバー     現在サポートしている機能。     1)”←” : ”戻る”ボタン。条件に合った前の日蝕が表示されます。             但し、この機能は検索モードメニューで設定された、過去             検索範囲の中で一番新しい日蝕という、検索結果なので、             調査期間中に条件に合う日蝕が無かった場合には、最初に             表示していた日蝕より前進してしまうことがあります。             また、検索条件が無い場合の過去検索範囲は2年、サロス             番号での過去検索範囲は20年の固定になっています。     2)”→” : ”ネクスト”ボタン。条件に合う次の日蝕が表示されます。     3)”リスト”:”日蝕検索リスト”ボタン。入力した検索開始年から             調査年間の間で検索モードメニューで設定された条件             に合う日蝕のリストが表示されます。             検索される日蝕は年代順に最大100個です。             リストの中の日蝕をクリックで選択し、日蝕描画ボタ             ンを押すと、その日蝕が表示されます。     4)”+” : ”拡大”ボタン。 地図拡大モードにおいて、1.41倍             されます。(2回で2倍。)     5)”−” : ”縮小”ボタン。地図拡大モードにおいて、1/1.41             倍されます。(2回で1/2倍。)     6)”地球”: ”拡大モード解除”ボタン。拡大モードを解除します。     7)”日蝕”: ”局地情報表示”表示モードで設定されている場所の             局地情報が表示されます。     8)”地図”: ”地図”ボタン。局地情報表示、中心帯表示から経路表示             に戻る。     9)”全天”: ”全天”ボタン。全天情報表示。 3.5 クリックによる動作     1)左クリック   :  クリックされた地点の緯度経度表示     2)左ダブルクリック:  クリックされた地点を中心に経路図画     3)右ダブルクリック:  クリックされた地点の局地情報表示 3.6 地球儀/地図表示画面   起動には起動した年月から先の一番近い次の日食が表示されます。 3.7 その他注意事項 ・地方時間(LMT)は(UT+観測値/15°)で計算していますので、JST  の様な標準時ではありません。注意してください。 ・地方標準時は(UT+INT(観測値/15°+0.5))で計算していますの  で、実際に使用されている地方標準時とはずれている場合があります。 4.計算式・データの出典及び参考文献 4.1 ベッセル要素 ベッセル要素はJPL発行「THE JPL LUNAR AND PLANETARY EPHEMERIS CDROM」に 納められたDE406の太陽と月の位置要素から、US NAVAL OBSERVATORY発行の 「EXPLANATORY SUPPLEMENT TO THE ASTRONOMICAL EPHEMERIS,1974版」 に記載の計 算方式にてベッセル要素を計算しています。 ベッセル要素の計算に使用している基本パラメータ ---------------------------------------------- Solar Parallax : 8.794144(sec) Solar semidiameter at mean distance : 959.630 (sec) Earth's Equatorial radius : 6378.136 (km) 1 astronomical unit : 1.4959787066e8 (km) k1(Penumbra) : 0.2725076 k2(Umbra) : 0.2722810 尚、EMAPの計算値は近年の日食についてNASAから発行されている予報値と 比べ同じデルタTの値を使用した場合、開始終了時刻で0.1−0.2秒程度です。 ベッセル要素ファイルの形式は「ELEMENTS OF SOLAR ECLIPSES:1951-2200」と同じ です。 4.2 EC****.PRNファイルにあるベッセル要素の説明 各日食は各3行よりなります。詳しくは「ELEMENTS・・・」を参照下さい。 ・1行目 YEAR,MONTH,DAY :日食の最大食時の日付(UT)です。 TYPE :日食のタイプです。         1:部分日食(Partial Eclipse)         2:皆既日食(Central Total Eclipse)         3:金環日食(Central Annular Eclipse)         4:金環・皆既日食(Annular-Total Eclipse)         5:中央線の無い皆既日食(Non Central-Total Eclipse)         6:中央線の無い金環日食(Non Central-Annular Eclipse) MAG :部分日食の最大食分 γ       :基準面にて月の影の中心より地球の中心迄の最短時の距離。         マイナスは地球の中心より南を通ったことになります。   JD       :上記γ(最大食)に於いてのユリウス日(UT)。 K       :2000年1月6日を0とした、新月の回数。 SAROS     :サロス番号。         アルゴリズムが良く分からないので、V.D.BERGH「PERIODICI         TY AND VARIATION OF SOLAR(AND LUNAR) ECLIPSES」、「ELE         MENTS・・・」及びJ.MEEUS「CANON OF SOLAR ECLIPSES(1898         -2510)」より逆算してあります。 T0 :以下のベッセル要素の基準t=0となる時間(ET)。 ・2行目 X0,X1,X2,X3 : X要素、X = X0 + X1*t + X2*t*t + X3*t*t*tで計算される。 Y0,Y1,Y2,Y3 : Y要素、Y = Y0 + Y1*t + Y2*t*t + Y3*t*t*tで計算される。 D0,D1,D2 : D要素、D = D0 + D1*t + D2*t*t で計算される。 ・3行目 M0,M1 : M要素、M = M0 + M1*t で計算される。 L10,L11,L12 : L1要素、L1=L10 +L11*t +L12*t*t で計算される。 L20,L21,L22 : L2要素、L2=L20 +L21*t +L22*t*t で計算される。 tan f1 : tan f1要素 tan f2 : tan f2要素 4.3 日食各種線の計算 「EXPLANATORY ・・・,1974版」により計算しています。なお「EXPLANATORY ・・ ,1992版」では演習問題が削除されているので、プログラムを作るには若干難があ ります。 4.4 特定の場所での日食状況 「ELEMENTS・・・」によります。また日の出、日の入り(-0.8°で計算)で終了す る場合は、その時刻及びその時の食分も表示します。 また日食状況の作図には長谷川一郎著「天文計算入門」も参考にしました。 4.5 経度をパラメータとした皆既北限、中央、南限の計算 「ELEMENTS・・・」により計算しています。 4.6 全天表示 皆既時点での5大惑星および、2.5等級以上の恒星を表示します。 4.7 デルタT EMAPはF.R.STEPHENSON著「HISTRICAL ECLIPSES AND EARTH'S ROTATION」を ベースにデルタTを計算しています。 ・1620年から2010年迄。 2000 >= year >= 1620 :「ASTRONOMICAL ALMANAC」等に載る実測値の補間 ・1620年から−500年迄はF.R.STEPHENSONさんが1997年に「HISTRICAL ECLIPSES AND EARTH'S ROTATION」で発表した(table 14.1)以下の値(4)を使用。 −500以前は上記値のベースとなっている図14.7から算出した以下の LOD(change of the mean solar day)を使って計算。 LOD=-1.7*(1830-year)/100+(4.3*SIN((1785-year)/1485*2*3.14159265)-0.8) 尚以下は前のバージョンで使用していた値。 1620 > Year >= 948 : 50.6 + 67.50*t + 22.5*t*t (1) 948 > Year >= -175 : 2715.6 + 573.36*t + 46.5*t*t (2) -175 > Year : 1078.3 + 341.5*t + 39.3*t*t (3) それぞれの式でのデルタTの値を参考迄に添付します。 year (1) (2) (3) (4) 1600 140.6 1166.2 341.1 110 1400 455.6 949.4 444.1 300 1200 950.6 1104.7 861.5 750 1000 1625.6 1632.0 1593.3 1600 800 2480.6 2531.3 2639.5 3000 600 3515.6 3802.6 4000.1 4700 400 4730.6 5445.8 5675.1 6700 200 6125.6 7461.1 7664.5 8600 0 7700.6 9848.4 9968.3 10600 -200 9455.6 12607.7 12586.5 12800 -400 11390.6 15739.0 15519.1 15300 -600 13505.6 19242.2 18766.1 18630 -800 15800.6 23117.5 22327.5 21820 -1000 18275.6 27364.8 26203.3 25550 -1200 20930.6 31984.1 30393.5 29350 -1400 23765.6 36975.4 34898.1 33150 -1600 26780.6 42338.6 39717.1 37050 -1800 29975.6 48073.9 44850.5 41240 -2000 33350.6 54181.2 50298.3 45890 -2200 36905.6 60660.5 56060.5 51030 -2400 40640.6 67511.8 62137.1 56520 -2600 44555.6 74735.0 68528.1 62150 -2800 48650.6 82330.3 75233.5 67790 -3000 52925.6 90297.6 82253.3 73470 ・2050年以降 F.R.STEPHENSONさんが1997年に「HISTRICALECLIPSES AND EARTH'S ROTATION」 で発表した図14.7からLOD(change of the mean solar day)を現在の測定値と 合致する様に算出。これをもとにデルタTを計算。(3) LOD=-1.7*(1830-year)/100+(4.3*SIN((1900-year)/1485*2*3.14159265)-0.8) 尚、以下は前のバージョンで使用していた値。 Year >= 2307 : 25.5*(year-1800)*(year-1800)/10000 = 102.0 + 102.0*t + 25.5*t*t (1) 2307 > Year : 64.7 + 86.8*t + 34.4*t*t (2) year (1) (2) (3) (2000) (102.0) (64.7) (64.7) 2050 159.0 116.7 86 2100 230.0 185.9 130 +8.8/10年 2150 312.0 272.3 175 +9.0/10年 2200 408.0 375.9 230 2400 918.0 962.3 570 2600 1632.0 1823.9 1290 2800 2550.0 2960.7 2500 3000 3672.0 4372.7 4160 ・2010年から2050年まで    以下の値で比例補間。     Year  Delta(sec)     (2000) (64.70)     2010  66.07 +1.37/10年     2020  69.07 +3.0/10年     2030  73.07 +4.0/10年     2040  79.07 +6.0/10年     2050  86.0  +7.0/10年 ・月の軌道に対するデルタT 「DE406」の潮汐パラメータはほぼ-26"/cy2なおでデルタTにたいする補正 は行ってません。 4.8 EmapWinの特性 古い日食についてEmapWinはデルタTの計算方式等からF.R.STEPHENSON AND M.A. HOULDEN著「ATLAS OF HISTORICAL MAPS,EAST ASIA 1500BC-AD1900」に近い値が出 ます。 J.MEEUSさんは「CANON OF SOLAR ECLIPSES(1898-2510) 」の中でオポルッツアの日 蝕宝典とのγの値の比較をしています。以下にEMAPを含めた表を添付します。 EMAPではJ.MEEUSさんの「CANON・・・」と逆の特性を示しています。 年 月 TYPE オポルッツア(A) J.MEEUS(B) EmapWin(C) (A-B) (A-C) -1201 7 1 -1.2613 -1.2787 -1.2522 0.0174 -0.0091 -1200 1 -1 0.6845 0.7083 0.6756 0.0238 -0.0089 -1200 6 1 -0.5409 -0.5597 -0.5308 0.0188 -0.0101 -1003 6 -1 -0.7249 -0.7115 -0.7302 0.0134 -0.0053 -999 3 -1 -1.1568 -1.1410 -1.1647 0.0158 -0.0079 -997 8 1 -0.1954 -0.2108 -0.1872 0.0154 -0.0082 -801 1 1 0.2757 0.2657 0.2828 0.0100 -0.0071 -800 12 1 -1.0824 -1.0930 -1.0760 0.0106 -0.0064 -799 6 -1 0.9355 0.9467 0.9285 0.0112 -0.0070 -600 3 1 -0.7536 -0.7562 -0.7467 0.0026 -0.0069 -600 9 -1 0.7374 0.7454 0.7317 0.0080 -0.0057 -598 8 -1 -0.6944 -0.6866 -0.7005 0.0078 -0.0061 -401 7 1 -0.9069 -0.9076 -0.9008 0.0007 -0.0061 -400 1 -1 0.1460 0.1485 0.1408 0.0025 -0.0052 -400 7 1 -0.1073 -0.1085 -0.1013 0.0012 -0.0060 -200 10 1 0.8474 0.8470 0.8518 0.0004 -0.0044 -199 3 -1 1.1892 1.1890 1.1847 -0.0002 -0.0045 -199 8 1 -1.2077 -1.2047 -1.2028 -0.0030 -0.0049 -1 2 1 0.7918 0.7958 0.7958 -0.0040 -0.0040 1 12 1 -0.0437 -0.0404 -0.0396 -0.0033 -0.0041 2 5 -1 -0.4130 -0.4181 -0.4170 -0.0051 -0.0040 199 10 -1 0.9714 0.9650 0.9681 -0.0064 -0.0033 200 4 1 -0.3203 -0.3131 -0.3164 -0.0072 -0.0039 200 9 -1 0.2792 0.2724 0.2756 -0.0068 -0.0036 398 2 -1 1.0969 1.0877 1.0941 -0.0092 -0.0028 402 5 1 -0.7833 -0.7728 -0.7798 -0.0105 -0.0035 402 11 -1 0.4932 0.4862 0.4903 -0.0070 -0.0029 598 11 1 -0.0295 -0.0209 -0.0270 -0.0086 -0.0025 599 4 -1 -0.5089 -0.5176 -0.5111 -0.0087 -0.0022 602 2 -1 -0.0751 -0.0846 -0.0775 -0.0095 -0.0024 799 12 1 -0.9370 -0.9284 -0.9350 -0.0086 -0.0020 800 6 -1 0.6945 0.6852 0.6927 -0.0093 -0.0018 800 12 1 -0.2324 -0.2241 -0.2306 -0.0083 -0.0018 1000 4 1 0.1873 0.1960 0.1892 -0.0087 -0.0019 1000 9 -1 -0.1062 -0.1141 -0.1076 -0.0079 -0.0014 1001 3 1 0.9757 0.9845 0.9775 -0.0088 -0.0018 1198 8 1 -0.6188 -0.6115 -0.6175 -0.0073 -0.0013 1199 1 -1 0.0043 -0.0024 0.0032 -0.0067 -0.0011 1204 10 -1 -1.2640 -1.2703 -1.2651 -0.0063 -0.0011 1399 5 -1 -1.0029 -1.0080 -1.0036 -0.0051 -0.0007 1399 10 1 1.0249 1.0297 1.0257 -0.0048 -0.0008 1400 3 -1 1.0065 1.0000 1.0058 -0.0065 -0.0007 1599 7 -1 1.0952 1.0922 1.0949 -0.0030 -0.0003 1600 1 1 -0.4627 -0.4595 -0.4622 -0.0032 -0.0005 1600 7 -1 0.2806 0.2779 0.2803 -0.0027 -0.0003 1798 5 1 -0.8748 -0.8746 -0.8746 -0.0002 -0.0004 1803 8 -1 -0.0049 -0.0045 -0.0048 0.0004 -0.0001 1804 2 1 0.7050 0.7058 0.7053 -0.0008 -0.0003 4.9 古代都市データ 以下の都市については、当初の都市ファイルに登録されており、アジア/ヨーロッ パ等の拡大地図表示時に点で表示されます。 なおデータは主に「古天文学の道」より引用しています。 またヨーロッパについては、P.V.NEUGEBAUER「ASTRONOMISCHE CHRONOLOGIE」付表 にある都市リストも参考にしました。      都市     経度(゜)     緯度(゜) 日本   飛鳥     135.8        34.5          奈良     135.8        34.7          京都     135.73       34.98         鎌倉     139.57       35.32     江戸/東京  139.75       35.65    中国  曲阜     117.05       35.65   :春秋 魯都      洛陽     112.4        34.8            長安 108.9 34.3      北京 116.4 39.9  南京 118.8 32.05 朝鮮  金城(慶州) 129.2 35.8 :新羅都        所夫理(扶余) 126.9 36.3 :百済都   平城 125.8 39.0 :高句麗都 ヨーロッパ  カルタゴ 10.3 36.8    ローマ    12.5        41.9            シラクサ 15.2 37.1  アテネ    23.7        38.0            ヘレスポント 26.4 40.2  (チャナッカレ)  アレキサンドリア 29.9 31.2 メンフィス  31.2        29.9    :カイロ   テーベ    32.6        25.7            エルサレム 35.2 31.8 ウガリット 35.78 35.62  ニネベ    43.2        36.3            バクダッド   44.4 33.3  バビロン 44.5 32.5  ウル 46.2 31.0 4.10 その他参考文献 プログラムの構想/作成/検証に以下の資料を利用しました。 また一部の記録を添付の「古代日食のカタログ」に引用しました。 ・斉藤国治著「古天文学」1989、恒星社厚生閣。       「古天文学への道」1990、原書房。       「古天文学の散歩道」1992、恒星社厚生閣。        その他「科学史研究」の諸論文。 ・渡邊敏夫著「日本朝鮮中国・日食月食宝典」1979、雄山閣。       「春秋の日食」、「現代の天文学」1958、恒星社厚生閣。 ・神田茂 著「日本天文史料」1935、恒星社。 ・長谷川一郎著「天文計算入門」1986、恒星社厚生閣。 ・J.MEEUS著「ASTRONOMICAL ALGORITHMS」1991,Willmann-Bell,Inc.       「ELEMENTS OF SOLAR ECLIPSES:1951-2200」1989,Willmann-Bell,Inc. 「CANON OF SOLAR ECLIPSES(1898-2510) 」1966,PERGAMON PRESS. ・H.MUCKE and J.MEEUS著「CANON OF SOLAR ECLIPSES(-2003 to 2526) 」1992,2nd. Astronomisches Buro, Wien. ・FREAD ESPENAK 著「FIFTY YEAR CANNON OF SOLAR ECLIPSES:1986-2035 」1987, NASA(SKY PUBLISHING CORPORATION). ・M & J CHAPRONT著「LUNAR TABLE AND PROGRAMS FROM 4000BC TO AD8000」1991, Willmann-Bell,Inc. ・US NAVAL OBSERVATORY編     「EXPLANATORY SUPPLEMENT TO THE ASTRONOMICAL EPHEMERIS,1974版」 ・G.V.D.BERGH著「PERIODICITY AND VARIATION OF SOLAR(AND LUNAR) ECLIPSES」 1955,Netherlands. ・F.R.STEPHENSON AND M.A. HOULDEN著「ATLAS OF HISTORICAL MAPS,EAST ASIA 1500BC-AD1900」1986, Cambridge University Press. ・F.R.STEPHENSON著「APPLICATION OF EARLY ASTRONOMICAL RECORDS」1978, Oxford University Press. ・F.R.STEPHENSON著「HISTRICAL ECLIPSES AND EARTH'S ROTATION」1997, Cambridge University Press. ・T.R.OPPOLZER著「CANON DER FINSTERNISSE」1887, Wien. ・T.R.OPPOLZER著「CANON OF ECLIPSES」Reprint,1962,Dover Publication,Inc. ・F.K.GINZEL 著「SPEZIELLER KANON DER SONNEN UND MONDFINSTERNISSE」 1899,Berlin MAYER & MULLER. ・W.CHAUVENET 著「SPHERICAL AND PRACTICAL ASTRONOMY」5th ed., J.B.LIPPINCOTT & CO. ・JPL「THE JPL LUNAR AND PLANETARY EPHEMERIS CDROM」1997, Willmann-Bell,Inc. EMAP Version 2.31(DOS版)のデルタT検討にあたり参考にした文献 (特にウガリット日食関連資料、但しwindows版1.10以降では考慮してません。) ・F.R.STEPHENSON「THE EARLIEST KNOWN RECORD OF SOLAR ECLIPSE」 NATURE,VOL228, 14 NOV. 1970 ・J.F.A.SAWYER & F.R.STEPHENSON「A TOTAL ECLIPSE OF THE SUN OBSERVED IN ANCIENT UGARIT」BULLETIN OF THE SCHOOL OF ORIENTAL AND AFRICAN STUDIES, VOL.XXXIII PART.3 1970 ・T. DE JONG & W.H.VAN SOLDT「THE EARLIEST KNOWN SOLAR ECLIPSE RECODE REDATED」 NATURE,VOL338, 16 MARCH 1989 ・CHRISTOPHER B.F. WALKER「ECLIPSE SEEN AT ANCIENT UGARIT」 NATURE,VOL338, 16 MARCH 1989 ・K.M.BORKOWSKI 「ELP2000-85 AND THE DYNAMICAL TIME - UNICERSAL TIME RELATION」 ASTRON.ASTROPHYS. 205,L8-L10,1988 5.補足事項 本プログラムは無保証です。本プログラムの使用によっていかなる損害が生じても いっさい責任は負えません。しかしながら、バグ・改善要望につきましては出来る だけ対応したいと思いますのでお知らせください。 他のNETへの転載、再配布等は自由に行って下さい、特に制限しません。ただし 営利目的(無料配付を含む)での本プログラムの利用は禁止します。また著作権は 放棄していません。 6.本プログラムの履歴  1992年10月18日 EMAP ver. 1.0 DOSPC98版完成  1992年12月 3日 EMAP ver. 2.01 作成/ファースト公開版  1996年 4月 8日 EMAP ver. 2.32(PC98版&IBM版)    ・天文フリーウエア第2集・CD−ROM収録版  1999年 4月 5日 EmapWin ver. 0.1 Windows移植β初版完成  1999年 5月13日 EmapWin ver. 1.0 初公開  1999年 5月23日 EmapWin ver. 1.01 リリース    ・緯度経度入力の四捨五入を修正。(少数点以下2桁→5桁。)    ・デルタT補正がうまく動いていなかったものの修正。    ・若干の誤表示の修正(左ダブルクリック→右ダブルクリック)  2000年 2月14日 EmapWin ver. 1.1 リリース    ・DE406ベースのベッセル要素に全面改訂    ・デルタTの変更    ・全天図の追加    ・サロス番号(マイナス表示を採用)  2000年 4月10日 EmapWin ver. 1.20 リリース    ・地図詳細版    ・地名の表示    ・メルカトル図での表示  2000年 4月15日 EmapWin ver. 1.21 リリース    ・食分サーチモードでの数値の表示位置修正。  2011年10月 9日 EmapWin ver. 1.30 リリース    ・Delta T更新    ・Google Map & Earth用KMLフォーマットのサポート 7.おわりに  本プログラムのベースとなった地球儀プログラム(GMAP)を作成され、ソー  スを公開された、若浦 力(PFB02336)さんに感謝致します。  また、地名データを提供されている「UK solar eclipses from yer 1 to 3,000」  の著者Mr. Sheridan Williamsさんに感謝致します。  「古天文学」、「古天文学の道」を始め斉藤国治先生の著書からは日食記事やデ  ータをたくさん引用させていただいています。御礼申し上げます。  プログラム作成に当たり貴重なアイデアいただいた石井馨さんをはじめ、  日食情報センターよりはEmapWinに対し御支援をいたき、御礼申し上げます。