2. ハレー彗星の軌道計算 by adams




 ここでは前回フェールベルグ法で計算したハレー彗星の数値積分をやってみました。前回同様D.K.Yeomans/T.Kiang著「The long-term motion of comet Halley」(1981)(計算は0.5日刻み)をもとに検討してみました。今回0.5日刻みでBC1000年ぐらいまで計算して約5分しかかからないので、論文全体(-1403年)を比較して近日点通過日が最低になるように調整し前回の374年以前のA2=0.283をA2=0.2827としました。この場合誤差の最大が1.5日となりました。しかし、同じパラメータで0.125日刻みで計算すると-300年ぐらいからぶれが大きくなっていき-1000年代では10日前後の差がでてくるようです。(計算上は0.125日間隔の計算の方が精確ですが、比較する実観測データはありません。)
 

 
 表1 近日点通過日からのずれた日数 (計算の刻みは0.5/0.125日) 

ハレー彗星の計算ソフトのC言語ソース:
adams3_1.0.zip
注:windows上のCコンパイラ(VC等)でコンパイルください。
JPL/NASAのDE431のファイル(lnxm13000p17000.431)がほかに必要です。


2015/05/29 Up

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