2.中ツ道のルート
図1及び図2より,中ツ道は発掘地点から南に続く現在の道ではなく,その西か東を通っていたことになる。
報告書では「調査地の東半となる第1トレンチ付近は、中世段階には落ち込んでいたと考えられ、近代の屋敷地はこれを造成して広げられている。」とあるように,中ツ道は実ルートである発掘地点の西側を通っていた可能性が高い。
井上和人(2005)p.182は図の緑のルートを中ツ道と想定しているが,発掘では検出されなかった。
参考文献
井上和人 「平城京下層中ツ道の検証」 飛鳥文化財論攷 (2005)
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図2 Google Earthでの発掘地点付近
[Google Earth Proより]
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