【現地集合日食ツアーに参加】
1992年に日食ソフトEmapを発表してから、1995年のタイの日食には行きたいと思っていたが、決心したのはもう一ヶ月しか残っていない9月の末だった。バンコクから観測地までは最悪電車でもいいかなと思っていたが、パソコン通信(FSPACE)のメンバから日食の専門家も参加するツアー「古都の歴史をたずね 皆既日食を見る旅」があるとメールをもらい、それに参加することにした。(現地についてから、この日食の専門家が自分になっていることに気付いた。)
ツアーの内容は21日(土)に日本を出発し、その夜にバンコクからウトラディットまで寝台電車で移動し、翌日からスコータイ地域の遺跡を見てまわり、24日(火)にナコンサワンから北東に50kmぐらい離れたボータムという日食の中心線上にある小さい町のお寺で日食を観測し、その日の午後にナコンサワンから列車でバンコクに帰るという内容だった。幸い航空券は溜まっていたUAのマイレージで手に入れられた。
具体的には、22日(日)にはシーサチャナーイ、23日(月)にはスコータイ・カンペンペット周辺の仏教遺跡巡りになっていて結構歩いたり小高い山に仏像遺跡を見るために登ったりと運動不足の私にはハードな内容だった。日食ツアーと言っても現地側参加者には「日食を見に行くんだ」という悲壮感は全く無く、皆既日食は遺跡巡りの最後のおまけのような感覚だったのだろう。そのため遺跡巡りをプレッシャー無く楽しめた。短期間でこの地域の主要遺跡を周る遺跡ツアーとしても優れたツアーであったと思う。