いて座



 多くの者はこれをケンタウルスと呼んだ;他はその名前を否定する、ケンタウルスには矢を使うものはいなかったので。こんな質問も挙げられている、彼がなぜうまのわき腹と、サテュルス(Satyr's)の尾で描かれているのか。いくらかの者は、彼はクロテス(Crotus)、ミューゼ(Muses)の乳母ユーフェメ(Eupheme)の息子と云う。悲劇の作家ソシテウス(Sositheus)は云う、彼は家をヘリコン山に持っており、ミューゼのお供をするのが好きだった、時には狩の追跡にも加わった。彼は名声を得ていた、その勤勉さ、森のなかの俊敏さ、そして芸術に秀でていて。彼の熱心の報酬として、ミューゼはジョーブに彼を、ある星の集まりの中に、描くよう頼んだ、そして、ジョーブはそうした。彼は一つの体のなかに、彼の持つすべての技を現したかったので、彼は馬のわき腹を与えた、かれは非常に多く馬に乗ったので。彼は矢を付け加えた、これらは彼の鋭利さと俊敏さを表すので。そしてかれにサテュルス(Satyr's)の尾を与えた、ミューゼは、リブレがサテュルス(Satyr's)に満足していた以上に、クロテスに満足していたので。彼の足のまえに円に配された星々がある、それを花冠という者がいる、かれが競技のときに脱いだ。


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