おおいぬ座



 彼はジョーブからエウロパ(Europa)へ護衛として授けられたと云われている、そして後にミノス(Minos)のもとへやってきた。ミノスが病気のとき、プロクリス(Procris)、ケファルス(Cephalus)の妻、がそれを治し、彼女の奉公の報償としてその犬を受け取った。彼女は狩が大変好きで、犬は速かったので、どんな野獣も逃れえなかった。彼女の死後、彼女の夫ケファルスのもとに来た。彼はその犬を、どの犬よりも速く走る狐がいるテーベへ連れて行った。なので、二匹が会ったときに、ジュピターはジレンマに陥り、イトラス(Istrus)が云うように、彼らを石に変えた。いくらかの人はこれはオリオンの犬だという、オリオンは狩猟が大変好きだったので、この犬も彼と伴に星々の中に置かれた。他の者は、これをイカルス(Icarus)の犬と呼ぶ。これらの多くの助言はみな彼ら自身の主張である。

 おお犬座はその舌のところに、犬と呼ばれる星を持っている。そしてその頭にもうひとつ、それはイシス(Isis)が彼女の名前の下そこに置いたという、それはその光の輝きからシリウスと呼ばれている、他の星々より輝いているので。人間が簡単に認識できるように、彼女はそれをシリウスと呼んだ。


2001/11/21 Up
2005/01/16 Add Fig
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