オリオン座



 ヘシオドスは彼をネプチューンとマイノス(Minos)の娘であるエウリュアレ(Euryale)の息子であると云う。彼は並みの上を地上のように走ることが出来、ちょうどイピクロス(Iphiclus)がモミを痛めずにその上を走ることができると云われているように。

 アリストマカス(Aristomachus)は云う、テーベにあるヒュリエウス(hyreieus)が住んでいた、−ピンダー(Pindar)は彼をキオス(Chios)島に置く−、彼はジョーブとマーキュリイが彼を訪ねたとき、子供を持てないかと頼んだ。彼の依頼をすぐに実現するために、牡牛を犠牲にささげ、饗宴のごちそうとして彼らの前に置いた。かれがこれを行ったとき、ジョーブとマーキュリィは牡牛から皮を剥ぐように彼に言った;そして彼らはその中に放尿し、彼に地中に埋めるように命じた。これから、あとで、ヒレュスがユリオン(Urion)と呼ぶ子供が生まれた、しかし、彼の可愛いらしさと愛想の良さで、オリオン(Orion)と呼ばれるようになった。

 かれはテーベからキオスに来たといわれる、そして、彼の情熱がワインにより興奮させられたとき、彼は、オイノピオン(Oenopion)の娘である、メロペ(Merope)を暴行した。これにより彼はオイノピオンにより盲目にされ、島から放り出された。しかし彼がレムノス(Lemnos)のバルカンのところに来たとき、彼からケダリオン(Cedalion)というガイドを授かった。彼を肩にのせて、ソル(Sol)のところへやってきた。そしてソルが彼を治したとき、彼はオイノピオンへの復讐のためにキオスに戻った。しかし、市民はオエノピオンを地下にかくまった。オエノピオンを必死に探して、オリオンはクレタにやってきた、そこでダイアナと猟を始めた。前に述べたように、彼は彼女に自慢した、それで彼は星座になった。他のものはこう云う、オリオンはオイノピオンとあまりにも親密に暮らしていたので、彼に彼の狩の技量を証明したく、前述の如くダイアナに自慢し、殺された。他には、カリマコスに沿って、ダイアナに暴力をふるおうとしたとき、彼は彼女の矢で貫かれ、彼の彼女と同等の猟の技量により星座にかたどられた。

 イストルス(Istrus)はしかしこう云う、ダイアナはオリオンを愛し、かれとまもなく結婚するまでになった。アポロはこれを聞きつけ、彼女を叱責してもなんの結果も得られなかったので、遠くをオリオンが泳ぎ渡っているのを見て、彼女に、海の中の黒いものを矢で射貫けないだろうと賭けた。彼女は矢の名人と呼ばれたかったので、矢を放ち、オリオンの頭を射貫いた。波は彼の殺された体を岸に運び、ダイアナは、彼女が彼を一撃したのを深く悲しみ、彼の死を多くの涙とともに悼み、彼を星座の間に置いた。彼の死後、彼女がなにをしたかは、彼女の物語の中で述べよう。


2001/11/25 Up
2005/01/16 Add Fig
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