ペルセウス座



 彼はその高貴な生まれと、普通でない受胎の仕方より星座になったと云われている。マグネースの息子ポリデテクスによりゴーゴンに派遣されたとき、彼を愛していたと云われるマーキュリィより、翼のあるくつ、翼のある帽子、それに加え、敵からそれを着た者を隠すヘルメットを授かった。ギリシャ人はそれをハーデス(透明な物)のヘルメットと云った。無学の者はペルセウスはオルカス(Orcus)のヘルメットを着用しなかったというが、教養のある者にはそれは信じられない。

彼はまたバルカンからダイヤで出来たナイフを授かったと云われる、それでゴーゴンのメデューサの首を切ったと云う。その行為そのものは誰も書いていないが。

しかし悲劇の作家アイスキュロスは彼のポルシデス(Phorcides)の中でグライアイ(Graeae)はゴーゴンの守護者であったと云っている。我々はGenealogiaeの最初の巻で彼女らのことを書いた。彼らは彼らの中でひとつの目しか持ってなかったと考えられている、見張りをしている間、彼女らの番になった時だけそれを取った。ペルセウスは一人がそれを次に渡そうとしていたとき、それをひったくりトリトニス湖(Tritonis)に投げ入れた。そして、見張りが盲目だったとき、睡魔に打ち負かされたゴーゴンを簡単に殺した。

ミネルバは胸板にその頭を付けていたと云われる。エウヘメルス(Euhemerus)はゴーゴンはミネルバに殺されたと云っている。我々はこれを後でさらに述べよう。


2001/08/16 Up
2005/01/16 Add Fig
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