白鳥座



 ギリシャ人はこの星座を白鳥と呼んだ。しかし他の者はその物語を知らず、鳥全般を表す「鳥類」と呼んだ。その名前の訳は解明されている。:ジュピターが、その欲望に動かされ、ネメシス(Nemesis)を愛し始め、彼女を口説き落とせなかった時、彼はその感情を次のような計画で救った。彼はビーナスに鷲の姿をとらせ、彼を追うように命じた。;彼は、鷲から逃げているような、白鳥に姿を変え、ネメシスに救いを求め、彼女の膝にとまった。ネメシスは彼を追い払わず、彼女の腕に抱いた、そして深い眠りに落ちた。彼女が眠っている間にジュピターは彼女を抱擁し、そして飛び去った。天高く飛んでいるところを人間に見られたので、彼は星空に置かれたと言われた。これを本当にするために、ジュピターは、鷲に追いかけられて飛んでいる白鳥を天に置いた。

 しかしネメシス、鳥の種族の結び付けられるような、彼女の月が満ちた時に、一つの卵を生んだ。マーキュリィはそれを盗ってスパルタに運び、レーダ(Lada)の膝に投げた。それから他の全ての少女より美しいヘレン(Helen)が生まれた。レーダは彼女を自分の本当の娘と呼んだ。また他の者は、ジュピター(原文:Jove)自身が白鳥の姿になり、レーダと寝たと言う。どちらが本当かは決めないでおこう。


2001/08/16 Up
2005/01/16 Add Fig
Copyright(C) 1997 Shinobu Takesako
All rights reserved