うみへび座



 この星座の上にはからす(Crow)がすわり、鉢(Bowl)が置かれている。次の訳けが解き明かされている;アポロが犠牲を奉げているとき、からす、彼から守られている、純粋を汲みに泉に遣わした。まだ熟していないイチジクの木を何本か見ながら、その内の一本にとまり、熟するのを待った。数日後、イチジクが熟れ、からすは何個か食べた、アポロは、待ち続けていた、待っていなければならなかった、彼は一杯の水であふれた鉢をもって急いで飛んで帰ってくるからすを見た。この遅延による過ちにより、からすが遅くアポロは別の水を使わなければならなかったので、このように処罰した。イチジクが熟している間は、からすは水を飲めない、なぜならこの時期のどが炎症を起こしているので。したがって、神がからすののどの渇きを表そうとしたとき、かれは水鉢と一緒に星座に置き、のどの渇いたからすを遅らす為に足元に水蛇(water-snake)を置いた。からすは鉢のところに行く許しを乞うために、蛇のしっぽをつついているようである。

 イストルス(Istrus)やその他の何人かは、からす座はコロニス(Coronis)だと云う、プレギュアス(Phlegyas)の娘。彼女はアスクレピオスをアポロのために生んだ、しかし、イスキュス(Ischys)、エラトス(Elatus)の息子、彼女と寝た、それを見たからすは、アポロに報告した。その不愉快なニュースに対して、アポロはからすを元の白い色から黒に変え、イシスを彼の矢で突き刺した。

 コップ(Bowl)座についてはプラルカス(Phylarchus)が次の物語を書いている:トロイの近く、ケルソネソス(Chersonnese)に、プロテシラオス(Protesilaus)の墓がることで有名な、エレウシス(Elaeusa)という名の町がある。あるデモポン(Demophon)が統治していたとき、突然の疫病が町を襲い、市民の死亡率が異常となった。デモポンはこれに非常に乱され、処方箋を求めにアポロノの宣託に派遣した、その結果貴族の娘を毎年一人ずつ守護神に奉げるよう宣託された。デモポンは、自分の娘はさしおいて、貴族達の娘を抽選で選んだ、最高ランクの貴族がこの方法に反対を唱えるまで。彼は王の娘がその抽選に参加しない限り、彼の娘は参加させないと言った。王は怒り、抽選なしにその貴族の娘を殺した。この行いに、マストシウス(Mastusius)、彼女の父、は愛国心から恨んでいないように振舞った、くじが行われていたら、死んでいたかもしれないので。少しづつ、時間は王にこのことを忘れさせた。娘の父は一番の友好な態度で王の前に表れ、生贄の儀式を行うのといい、王とをの娘達を饗宴に招いた。王は何も疑わず、国事で忙しかったので、遅れていくので、娘達を先に行かせた。マストシウスが望んだことが起きたとき、彼は王の娘達を殺し、彼女等の血をワインの鉢に混ぜ、王が到着したときに飲むように進めた。王は娘達を呼んだ、そして、何が起きたかをさっとった時、彼はマツシウスとその鉢を海に投げ捨てるように命じた。彼が投げられた海はそれを記念してマツシアンと呼ばれる;港は今も鉢(Bowl)と呼ばれる。昔の天文学者がそれを星の中に描いた、人間が誰も罰を受けない悪魔の行いから得る物は無いことを憶えておくために、また敵意も忘れ去られことも。

 他にもこういわれている、エラトステネスも含め、それはイカルスの鉢だと、彼が人間にワインを見せたときの;他にはマースがオツス(Otus)とエフィアルテス(Ephialtes)により投げ入れられた壷だと。


2001/08/16 Up
2005/01/16 Add Fig
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