1.2 Hipparcos版 Bright Star Catalogue (Rev.4)




 「The Bright Star Catalogue」を「The Hipparcos Catalogues (ESA 1997)」の数値で置き換えた数表です。
 HipparcosのデータをBSCv5のデータとAD2000年で比較した場合の差は1秒前後。
 Tyco-2のカタログでも検索しましたがNOVA(新星)や星雲以外で3個の星(4969/5834/5978)はみつかりませんでした。
 
 次の項目は当方で計算しています。:PM(α)((s)/year)。 なお計算式は以下です。
 PM(α)((s)/year)=PM(α)((")/year)/cos(DEC)/15です。
 HR:Number from the Harvard Revised Photometry, harvard Annals,50,1908
 HD:Number in the Henry Droper Catalogue, Harvered Annals,93-99,1918-1924(HIPcatalog(1997)に記載の値。)

 Hipparcosのデータはデータセンターの「I/239 The Hipparcos and Tycho Catalogues (ESA 1997)」(HIP1997)をベースにしています。

 2016/11/03 以下のデータを補間しました。(ソース[HIP1997,UCAC2 or Tycho-2]は文献の欄に記載)
  1)重星データ 「I/294A The UCAC2 Bright Star Supplement (Urban+, 2006)」 なお光度はHpmag(Median mag in Hipparcos system)
   (重星の特定(AorB)はBSCの光度で行いましたが光度が同程度のものは取り違えの可能性もあります。)
  2)以上2つのカタログに無いデータ「/259 The Tycho-2 Catalogue (Hog+ 2000)」より誤差1秒前後の星を選択。
   光度はVTmag(Tycho-2 VT magnitude)。なおTycho-2でHIP番号があるものはHIPcatalog(1997)のHDに間違いがある可能性あり。
  両カタログ伴にRA(n.ms)およびDEC(d.ms)の記載はないのでRA(deg)およびDEC(deg)より算出。

 2016/11/22 以下の点を修正しました。
 1)Bayer Name(a-z,A-Z)を以下文献にもとづき追記。
  Morton Wagman「Lost Stars」The McDonald & Woodward Publishing Company(2003)
 2)星座名を全てに記入。(「sky Catalogue 2000.0」Sky publishing corp. (1991)の情報による。)

 2018/1/12 注意点追記
 「The Hipparcos Catalogues (ESA 1997)」のカタログでは重星を分離せずに合算した光度で表示しています。
 また重星を代表するHD番号も重星の中の一番明るい星とは限りません。
 従って古代星表との同定に使う場合には混乱する可能性があり注意が必要です。


 2019/6/19 Epochの訂正
  それぞれのカタログのエポック(元期)は以下。
   HIP1997[The Hipparcos Catalogues (ESA 1997)]: ICRS, Epoch=J1991.25
   Tyco-2: ICRS, epoch=J2000
   UCAC2: J2000.0 (ICRS)
  ICRS(国際天球座標系)は銀河系外の電波星を利用して宇宙空間に固定された座標系で、
  J2000の赤道座標及び平均春分点とほぼ一致しているので、Tyco-2とUCAC2はそのまま使える。
  HIP1997はICRSの Epoch=J1991.25なので、固有運動の変動分の初期値は1991.25年になる。
  具体的には1991.25から2000年の固有運動の変動分を加え(CRS, epoch=J2000)としてから、歳差の計算を行う。



2019/6/19 rev.4 Epochの記述を訂正
2018/1/12 注記追記
2016/11/22 バイエル名Update
2016/11/02 重星Update
2016/06/19 Up

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