今回は[房宿]の西の[天江4星]及び[天籥8星]の星座を検証する。
【天江4星】 清代の同定は[天江4]を[天籥]と同定したために、[天江1]に微弱星を同定している。
他の同定は相違なし。
【天籥8星】 清代の同定は位置を西に取り過ぎている。月進図は大きめの円となっている。ただし
1 Sgrで円がへこんでしまうので難がある。
小川は月進図より小さめの円となるが円形にはなる。なお小川の論文には[筆者の同定]にM24もあるがM20の
ミスプリントと考えられるのでM20に修正した。
春海は小川案より南に想定しているようであるが4星しか同定していない。
ここでは円の形より小川の案を採用する。
宋代の距星[西星]もM20若しくは4 Sgrと考えられ小川及び月進図ともに矛盾はない。
|