今回は室宿周辺の[土公史2星]と[雷電6星]の星座を検証する。
【土公史2星】
清代の同定は宋の距星の値をもとにしていると思われるがこの値には誤記がある。
元代の同定と月進図は同じで、清代の雷電第1,2星となり、これが正しい同定と思われる。小川の同定も同じ。
春海はずれた星を同定している。
ここでは元代の同定と月進図の同定を採用する。
【雷電6星】
清代の同定には[土公史2星]が含まれるため誤り。
春海の同定も[土公史2星]の同定を誤っており、清代の同定とほぼ同じかたちなのでここでは採用しない。
月進図は図上の三角が若干小さくなるが同様の形が得られる。
『蘇頌星図』も同様に3角形を線で結んだ形となっているのでここでは月進図の同定を採用する。
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