今回は奎宿周辺の[婁宿3星],[右更5星],[左更5星]の星座を検証する。
【婁宿3星】
同定に相違は無い。
【右更5星】
清代の同定は四角形を上から吊るかたちになっている。ただし1星は微弱光星となっている。
春海の同定はも同定した星は違うが、1星は微弱星となっている。
小川の同定は星座の形は考慮無しということで微弱星の代わりに宋代距星の107Pscを選んでいる。
宋代距星は若干星座から遠い位置にあり、赤緯を間違ってる可能性もある。極度を10度増やすと102πPscの位置となる。
月進図の同定は右に3度ずらすと暗いが適当な星がみつかる。もともと右更/左更はマイナーな星座のようだ。
ここでは月進図の形による同定を採用する。
【左更5星】
清代の同定は宋の距星からはずれており信用できない。
春海の同定はκ Ariが婁宿に寄りすぎている感じがする。
宋代の距星の同定は15 Ariと思われる。
月進図の同定は右に2~3度ずらして選んだ。
春海の同定はκ Ariが婁宿に寄りすぎているので、ここでも月進図の形による同定を採用する。