今回は星宿周辺の[星宿7星],[天相3星]を検証する。
【星宿7星】
北部3星は同定に相違は無い。
南部については、元代と春海の同定は清代と相違はない。
月進図は清代より短くて斜めの星象となりその位置に対応する星もある。以下の第2図にそれを示す。
多分、宋代の再構成するさいに上部3星から直線的に下ろしたところに、方形の星座を探したために間違ったのではないかと思われる。
ここでは宋代の星座として清代のままとする。
【天相3星】
[天相]の本来の位置は月進図が示す位置にあったと考えられる。
この星座も宋代の星宿を決めたさいに、星宿と交わってしまうため、見失ったか、移動させた可能性があり。
そのため、本来の[天相]より東に移動している。宋代星座は距星(北星)から南東と南西の所に三角形になる星で同定した。
清代と春海の同定は宋代よりさらに東に移動しているが相対的に暗い。
ここでは宋代の星座として宋代の距星を中心とした同定を採用する。
清代の想定と較べると大きいが、月進図の[天相]とくらべるとそれほどでもない。
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