今回は翼宿周辺の[翼宿22星]の星座を検証する。
【翼宿22星】
翼宿の同定は困難だったらしく、「中西対照恒星図表」で現代の星表で同定できたものは翼宿22星の内14星である。
赤色の星は「中西対照恒星図表」にある清代の元データより筆者が近くの星を選定したものである。
翼宿の同定表の星順は、清代と違うものが多数なので、星番号によらず右上(北西)より記入している。
翼宿の同定はまず月進図にもとづき同定を行い、それに沿って宋代の星座図に合うように選んだところ良く合致した。
第2図として添付した。清代の同定では張宿にくらべ中央の四角形が狭いという印象だが、
月進図では若干いびつではあるが、大きさは同様である。
春海の同定も星象としては近いが不明な星が多い。
ここでは筆者が同定した宋代ものを採用する。
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