今回は天市垣周辺の[斗5星],[斛4星],[列肆2星]の星座を検証する。
【斗5星】
清代の同定は、[斗5星]と[斛4星]を間違えており、さらに[斗]は[斛]の右にある。
他の同定はほぼ同じ。
開元占経には『斗,五星,在宦者西南。舊斗星口仰兼背斛,今視天,斗口向下覆斛。』とあり、[斛]が南にあるのは明らか。
ここでは清代ではない同定を採用する。
【斛4星】
元の同定も右(西)にあり採用しない。
本来であれば春海の同定の位置が望ましいが、明るい星が無い。
ここでは月進図よりは小さくなるが、月進図に準じた同定を採用する。
【列肆2星】
月進図を除き同定はほぼ同じ。
ここでは宋代の星座として清代の同定を採用する。