イスラム天文表を読んでみる




 イスラムの天文表はあの特有のアラビア文字から最初から読めないとあきらめてましたが、 数字ぐらいなら読めるのではないかとトライしてみました。

 トライする史料は中国の「元」のチベット太守に仕えていた無名の天文学者Sanjufiniが1366年にまとめたといわれる 「Sanjufini Zij」(天文表&解説書)で、パリの国立公文書館に保管されている文書(Arabe6040)です。 文書はパリの国立公文書館にPDFコピーの依頼をして81.2Euro(約1万円)でした。コピーの作業よりアカウント を作らないといけないとかのやり取りの方に時間がかかったが合計2週間ぐらいで入手できた。

 この文書には日食と月食の計算方法が記載されており、その内容については以下の史料@に解説されている。 経度方向の月の視差補正についてはAに訳文及び解説が記載されている。また史料の各表(各頁)の内容についてはBに 解説されている。

@ E.S. Kennedy 「Eclipse predictions in Arabic astronomical tables prepared for the Mongol viceroy of Tibet」Zeitschrift fur Geschichte der Arabisch-Islamichen wissenschaften, band 4 (1987/88)
A E.S. Kennedy and J. Hogendijk「Two tables from Arabic Astronomical Handbook for Mongol Viceroy of Tibet」A Scientific Humanist, Studies in Memory of Abraham Sachs(1988)
B H. Franke 「Mittelmongolische Glossen in einer arabischen astronomischen Handschrift von 1366」Oriens Vol. 31 (1988)





                    


2016/05/20 Up
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