発表論文等


 発表済/予定の論文等のリストです。

【発表論文リスト】 
No.  題名  掲載文献 PDF 発行年  内容/備考
1  元嘉暦法による7世紀の日食計算とその検証  数学史研究 (203号) p.1-16 2009 ・元嘉暦法により月食計算が可能なことを示した。
月食計算法を追記した版(2022/12/28)
2  儀鳳暦法による日食計算と日食記録の検証  数学史研究 (205号) p.1-29 2010 ・儀鳳暦法の計算法による朔日の違いを検討。
 なお表に印刷ミスがあり206号p.54-56に訂正表あり。(PDFに含む)
3  大衍暦法による日食計算と進朔の検証  数学史研究 (208号) p.1-40 2011 ・日本暦法上の謎だった「大衍暦法の進朔限」を解明した。
日本・大衍暦法での進朔の検証の更新版
4  宣明暦法による日食月食計算とその検証  数学史研究 (212号) p.1-44 2012 ・日本の宣明暦の日食計算も陽暦法だったことを解明した。
 その陽暦法が江戸時代には伝わらなかったことも示した。
5  唐・日本における進朔に関する研究  科学研究費 研究成果報告書 2013  研究代表者:細井浩志 研究協力者:竹迫忍
・中国の実施暦における進朔限の変動を解明した。
唐代の暦日・進朔一覧表(摘要) 唐代の暦日・進朔一覧表(更新版)
日本・大衍暦法での進朔の検証・一覧表(報告書の表10の更新版)
6  符天暦法の復元  数学史研究 (223号) p.1-33 2015 ・謎の暦法「符天暦」を復元し、実施暦への影響も解明した。
・『新陰陽道叢書 第一巻古代』名著出版(2020/09)に収録。
7  回回暦法による食計算法と星表について  数学史研究 (225号) p.1-48 2016 ・回回暦法による明代での日食の的中確率の推移を示した。
・回回暦法の原典については内閣文庫本(周相重刊本)を参照のこと。
8  中国古代星図の年代推定の研究 数学史研究 (228号) p.1-21 2017/11 ・中国古代星図(月進図/敦煌図/天象図)の製作年代を推定。
・「格子月進図」の原図製作はキトラより古い初唐と解明した。
9  回回暦星表の同定とそのEpoch(元期)について  数学史研究 (229号)p.1-21 2018/03 ・回回暦星表のEpochとその元となった星表の年代を推定。
・数値翻訳版のSanjufini Zij(arabe6040)の星表も掲載。
・回回暦法の原典については内閣文庫本(周相重刊本)を参照のこと。
10  渋川春海の星図の研究  数学史研究 (231号)p.1-48 2018/11 ・渋川春海が観測及び星図作成に参照した星図(星表)を特定。
・『天文瓊統』の星図に『天象列次分野之図』の影響は無い。
11  最小二乗法による古代星図の年代推定  数学史研究 (232号)p.1-22 2019/03 ・400年頃の観測星表が宋代初め迄使われたことを解明した。
・日本の古墳天文図の原図もこの星表によると推定できる。
12  渋川春海の貞享暦の研究  数学史研究 (233号)p.1-46 2019/10 ・貞享暦・暦数の授時暦以外の出典(回回暦・宣明暦)を解明した。
・近日点の移動の出典も『天経或問』ではなく回回暦だった。
13  (研究ノート) 渋川春海と七政四余 数学史研究 (235号)p.16-23 2020/04 ・岡野井玄貞が螺山から学んだ「七政四余」は占星術だった。
・春海関連文書に残る「七政四余」による出生占い文書の検証。
14  孔子の時代からの古代北極星の変遷の研究 数学史研究 (236号)p.1-25 2020/09 ・古代中国の2つの北極星を新しく同定した。
・孔子の時代の北極星と後漢から隋頃までの北極星の同定。
15  符天暦による七曜暦の造暦について 数学史研究 (237号)p.1-21 2020/11 ・七曜暦が天徳年間(957-960)から符天暦で計算されていたことを発見。
・『符天暦日躔差立成』と対となる『太陰躔差立成』を復元した。
16  北極星による古代の正方位測定法の復元 数学史研究 (239号)p.1-22 2021/09 ・北極星による古代の正方位測定法を再発見し,復元した。
・日本の都城や大道遺構の方位がこの測定法の方位とほぼ一致する。
17  『格子月進図』の原図となった星図の年代推定 数学史研究(第V期 第1巻1号) 2022/09 ・中国古代星図の原図の制作年代を特定。
・春分秋分点、12次、星の位置等により各種中国古代星図の年代を推定。
18  宣教師による中国星座の同定方法の検証 数学史研究(第V期 第1巻3号)2023/05 ・宣教師は西洋の星図や星表を元に同定していた。その星図や星表を特定。
・観測による確認はしておらず、通説の『観測による同定』ではなかった。
19  方位による下ツ道の建設年代の推定 数学史研究(第V期 第2巻2号)2024/01・下ツ道は3区間に分けて建設された、方位の違うジグザクな道だった。
・下ツ道の起点は丸山古墳ではなく、太子道と交差する地点だった。
「第23回天文文化研究会」(2022/06)での発表内容。
20  渋川春海の参宿距星の変遷について 数学史研究(第V期 第2巻3号)2024/05・石原幸男氏の御指摘(数学史研究235(2020))に対するご回答。
・春海の星表の赤道広度は元代の観測星表の影響を受けていた。
21  天命思想の受容による飛鳥時代の変革
 - 北極星による古代の正方位測量法 -
「天文文化学の視点 星を軸に文化を語る」に収録2024/10
(予定)
・「北極星による古代の正方位測量法」の濃縮・最新版。
 注:国会図書館でも閲覧可能です。


【公演発表/自家版等リスト】 
No.  題名  掲載文献 PDF 発行年  内容/備考
1  日食ソフトEmapwinと宣明暦による食予報の的中率  公演 2012/08/25 ・「第4回金環日食シンポジウム」での発表。
2  古代の暦について  公演 2013/03/10 ・「第16回和讃にまなぶ」での発表。
3  古代の正方位測量法 ―方位の年代学―   私家版(A5 86ページ) 2021/09 ・北極星による古代の正方位測量法の解説。
・中国と日本の都城の方位がこの測定法の方位とほぼ一致することを検証。
・方位の振れの年代早見表や大和三道等の年代の検証。
4  北極星による古代の正方位測量法
 - 宮殿の正方位化にみる飛鳥時代の変革 -
 公演(自動ナレーション)
2021/12/05 「第22回天文文化研究会」での発表。発表内容
5  古代の正方位測量法 ―方位の年代学― (第二版)   電子版(A5 90ページ) 2021/12 ・北辰統治思想を考慮して内容を増補。
6  古代の正方位測量法 ―方位の年代学― (第三版)   私家版(A5 102ページ) 2022/04 ・飛鳥時代の正方位化と天皇の関係を整理して増補。
・寺院の検証を追加。(本薬師寺/法勝寺/尊勝寺/蓮華王院三十三間堂等)
7  方位による下ツ道の建設年代の推定  公演(自動ナレーション)
2022/06/19 「第23回天文文化研究会」での発表。発表内容
8  古代の正方位測量法 ―方位の年代学― (第四版)   電子版(A5 114ページ) 2022/06 ・下ツ道を含む古代正方位直線道の年代推定を増補。
9  中国古代星図の年代推定法 公演(自動ナレーション)
2023/01/21 「第24回天文文化研究会」での発表。発表内容
10  宣教師による中国星座の同定について  公演(自動ナレーション)
2023/07/09 「第25回天文文化研究会」での発表。発表内容
11  古代の時計と水落遺跡  公演(自動ナレーション)
2023/12/16 「第26回天文文化研究会」での発表。発表内容
12  古代の正方位測量法 ―方位の年代学― (第五版)   電子版(A5 122ページ) 2024/01 ・北斗七星を用いた方位測量を増補。
・飛鳥京跡の方位を追加。
13  中国暦法の歴史と渋川春海の貞享暦  公演(自動ナレーション)
2024/07/07 「第27回天文文化研究会」での発表。発表内容

【書籍】
・「過去と未来の日食・月食を探る」 (天文フリーソフトウエア集, 2) ソフト提供 誠文堂新光社 (1996)       
・『新陰陽道叢書 第一巻古代』 名著出版(2020/09)に項目6「符天暦法の復元」が収録された。

【受賞】大衍暦法等の研究に対し日本数学史学会・桑原賞を受賞(2012/06)

 



2023/09/14 論文と発表等を分割した。
Copyright(C) 2017-2023 Shinobu Takesako
All rights reserved