星表の森

このページでは古代の星表(望遠鏡以前)について紹介していきたいと思います。 まずは古代の星表の同定に使われるHR番号のもととなるBSCカタログなどの 基本となる星表のデータから始め「Almagest」のような古代の星表に進んで行きます。 1. Bright Star Catalogue 関係ファイル 1.1　The Bright Star Catalogue(5th rev.)　(2016/11/22 rev.) 1.2　Hipparcos版 Bright Star Catalogue　(2019/6/19 rev.) 1.3　SAO Star Catalog版 Bright Star Catalogue　(2017/01/17) 2. 古代星表同定及び同定比較用カタログ 2.1　SKY2000 Master Catalog　(2018/05/23 rev.) 2.2　明るい星雲・星団のリスト　(2016/06/19) 2.3　Boss星表(1910)　(2018/01/18) 2.4　ヘベリウスの星表(1660)　(2018/05/24 rev.) 2.5　Hipparcos星表(2007修正版)　(2019/06/20) 2.6　Neugebauer星表(1912)　(2020/03/10) 2.7　Flamsteed星表(1725)　(2020/07/18) 2.8　G番号の星表(URANOMETRIA ARGENTINA(1879)へのリンク) 3. 西洋/イスラム系古代/中世星表 3.1　Almagestの星表　(2016/11/22 rev.) 3.2　イルハン天文表の星表　(2016/11/22 rev.) 3.3　Sanjufiniの星表　(2018/04/25) 3.4　回回暦星表　(2018/04/25) 3.5　Ulugh Begの星表　(2016/11/22 rev.) 3.6　Tycho Braeの星表　(2018/05/23 rev.) 3.7　ルドルフ表の星表　(2019/03/15 up) 3.8　Uranometria(1603) by Johann Bayerの星の同定　(2021/06/08 up) 3.9　Bayer星表 (Epoch1600)　(2021/06/29 up) 4. 中国古代星表 4.1　石氏星経　(2018/05/03) 4.2　『格子月進図』の星表(pdf)　(2019/05/21) 4.3　宋代の距星　(2018/05/25) 4.4　元代の星表　(2016/11/13) 4.5　渋川春海『天文瓊統』の星表　(2019/03/15) 　 固有運動の計算の注意点 星表の固有運動の赤経表示は一般的に次の２つの方法が用いられている。 　　星の赤経がα°、赤緯がδ°、固有運動がそれぞれ a(°/year)、b(°/year)とした場合、表示の値は、 　　BSC系カタログ　　：PM(α)((")/year)　a x 3600 x cos(δ) 　　　　　　　　　　　：PM(δ)((")/year)　b x 3600　　 　　Sky系2000カタログ：PM(α)((s)/year) a /15 x 3600 　　　　　　　　　　　：PM(δ)((")/year)　b x 3600 　従って、BSCカタログ系の星表では赤経の固有運動は実長で表示されていることになる。 　例えば、固有運動が1°/yrで赤経が60°の星の場合skyでは1.0°、BSCでは0.5°が表示されている。 　実際の固有運動量では計算する方法で実長を使うかどうかが決まる。 　　簡略式(固有運動/yr x 年数)の場合 ⇒　赤経の変化量そのままの値(1°/yr)を使用する。 　　球面の行列式で精密計算する場合　⇒　実長(0.5°/yr)を使用する。　 　この理由で、簡略式でBSCカタログ系の赤経の固有運動を使う場合は(1/ cos(δ))をかける。(*1) 　同様にSky系カタログで精密計算する場合にはcos(δ)をかけて実長に変換する必要がある。(*2) 　最近の星表で[incl. cos(delta)]とか表示されているのは、BSC系の表示であることを示す。 　また、[mas/year]はmilliarcsecondsで上記[BSC系x1000]の表示形式。 　(*1):『古天文学』p.104を参照。 　(*2):『天体の位置計算』p.47-48で簡易式/方向余弦の両方の方法での比較あり。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　[2017/08/16 追記] ☆ [国立天文台／天文データセンター　カタログコレクション]へのリンク 　　使用している星表 　　5050 Yale Bright Star Catalog, 5th Revised Edition, Preliminary Version HR Hoffleit,Warren,1991 　　1239 The Hipparcos and Tycho Catalogues HIP,Tyc ESA,1997 　　7118 NGC 2000.0, Complete New General Catalog IC,Sinnott,1988 [国立天文台／天文データセンター　カタログコレクション]を使用する場合の注意点 しばらくセンターを使用していないうちにアクセス先が全てFTPサーバとなっている。 さらに都合が悪いことに、最近のブラウザはFTPサイト(アクセス)に対応していない。 したがって、データをダウンロードする場合にはFTPのアプリが必要となる。 私が使っているアプリは『FFFTP』で特に問題はない。 このアプリでftpサイト(dbc.nao.ac.jp)に"anonymous"でアクセスすればいい。ID/パスサードは必要ない。 手順は、まずサイトにアクセスして、カタログコレクションのソースにあるリンクアドレスを見て、目指すカタログにたどり着く。若しくは、デイレクトリまでを指定してアクセスすれば、ダイレクトに行けるはず。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　[2022/04/23 追記]